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プール監視員の道
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2018年(平成30年)プール事故事例の一覧

 2018年(平成30年)に報道されたプールにおける主な重大事故です。
 警察庁生活安全局地域課「水難の概況」によると、2018年における水難事故では、1356件の事故が発生し、死者・行方不明者数は692人。
 発生場所別では海371人、河川197人、湖沼地51人、用水路66人、プール1人、その他6人の方が亡くなっています。
 当「プール監視員の道」では、報道されたプール事故の内10件の事故事例を纏めました。
<2018(平成30年)プール事故事例の一覧(2019年08月10日更新)
・発生日時
 平成30年4月30日午前10時12分ごろ

・発生場所
 奈良県天理市のレジャープール
・プールの概要及び状況
 外周124メートル 水深100センチの緩やかな流れのある流水プール
 オープン直後で利用客100人ほど、混雑していなかった。
・監視体制
 規定の人数が配置(具体的人数は公表されておらず)
・要救助者
 4歳の男児(身長107センチ)
・容体・事故概要
 プールに浮かんでいる状態で発見され、プールサイドに引き上げた時は心肺停止の状態。
 病院に搬送されましたが意識不明の重体。
 5月3日朝、搬送先の病院で亡くなりました。
 プールでは小さい子供から目を離さないよう呼び掛けていたが、保護者は少し離れたところにいた。
・発生日時
 平成30年6月13日午後2時ごろ

・発生場所
 茨城県つくば市の市立小学校小学校のプール
・プールの概要及び状況
 3年生130人のプール授業中
 水の流れを作るためプールの端を歩いていた。
・受傷者
 児童11人が足を切るなどの怪我
 内、男子1人が8針を縫う大けが、10人が足などにすり傷。
・事故概要
 プール底面のプラスチック(FRP製)が浮き上がっため、取り除き防水テープで修繕。プール専用のビニール製マットを敷いていた。
 授業前にマットが定位置にあったことを確認していたが、授業開始後にマットと底面が持ち上がり、プール底面のプラスチックに触れ負傷したと見られる。
 事故後、プールは使用が禁止。全面改修に向けて検討している。
・発生日時
 平成30年6月22日正午過ぎ

・発生場所
 大阪市の市立小学校のプール
・プールの概要及び状況
 25メートルプール、水深約95センチ
・要救助者
 小学6年生の女児
・容体・事故概要
 プールの授業中に約7メートル泳いだところで泳ぎを中断。
 プールから上がる際、ふらつき顔面を打ち付け、水に沈んだが、すぐに浮かんだところを教員が救助。
 心肺停止状態となった。
 養護教諭が心肺蘇生を実施。
 別の教員がAEDを使った救命措置を実施し、意識と呼吸を取り戻し、病院に搬送された。
・発生日時
 平成30年6月25日

・発生場所
 茨城県つくば市の市立小学校小学校のプール
・受傷者
 4年生2人、5年生3人の5人
 足の裏を切るけが、いずれも軽傷。
・事故概要
 4年生の授業で2人、5年生の授業で3人がけが。
 教員が点検したが異常は発見できなかった。
 プールは今年の2・3月に塗装工事が行われているが、けがと関係があるか調査中。
 原因が判明し安全が確保できるまでプール授業を中断。
 6月13日の同じくつくば市の事故とは別の小学校。
・発生日時
 平成30年7月15日午前11時ごろ

・発生場所
 島根県出雲市平田町にある市営プール
・プールの概要及び状況
 50メートルプール
・要救助者
 4歳の男児
・容体・事故概要
 家族4人でプールに来ていたが、溺れている状態で遊泳中の女性発見された。
 男児は病院に運ばれたが意識不明の重体。
・発生日時
 平成30年7月23日午後2時10分ごろ

・発生場所
 高知市の小学校プール
・プールの概要及び状況
 夏休による開放プールで40人ほどの児童が利用
 縦25メートル、横12.5メートル、水深最深部1.4メートル
 発見場所の水深1.2メートル
・監視体制
 保護者と高校生ボランティアなど10人
・要救助者
 小学3年生の女児(8歳)
・容体・事故概要
 プールの底に沈んでいる状態で別の児童が発見し、保護者監視員が救助。
 AEDによる心配蘇生が行われ病院に搬送されたが意識不明の重体。

関連するブログ記事については、
小学校プールにて小3女児が溺れて意識不明の重体 高知市
・発生日時
 平成30年7月23日午後5時5分ごろ

・発生場所
 神奈川県横須賀市の複合施設の屋外プール
・プールの概要及び状況
 子ども用プール水深0.24〜0.55メートル
 大人用プール水深1.1〜1.4メートル
 プールは特に混雑してはいなかった。
・監視体制
 監視員6人
・要救助者
 3歳の男児
・容体・事故概要
 子ども用プールで両親ときょうだいの8人で遊んでいた。
 帰宅しようとした際、男児がいないことに気付き、大人用プールの端であお向けの状態で沈んでいるのを父親が発見、救助。
 救命措置により水を吐き出し、病院に搬送されたがが意識不明の重体。

関連するブログ記事については、
複合施設の屋外プールにて3歳男児が意識不明の重体 神奈川県横須賀市
・発生日時
 平成30年7月26日午前11時30分ごろ

・発生場所
 神奈川県の市立小学校プール
・プールの概要及び状況
 夏休みのプール開放中
・要救助者
 小学1年生の男児
・容体・事故概要
 学童クラブで訪れ遊んでいた男児が大量に水を飲み、意識を失った。
 引率の学童クラブ支援員が発見し、プールサイドに救助。プール監視員が人工呼吸を実施し意識を回復した。
 男児は学童クラブを通じて連絡を受けた保護者により病院で受診して異状ないことが確認された。
・その他
 業務委託仕様書の中で事故発生時、救急車の手配、病院への連絡及び付き添い等適切な処理を行うことされていたが、救急車が呼ばれておらず対応に不備があったとし、委託業者に対して厳重注意が通知された。
・発生日時
 平成30年8月1日午後2時25分ごろ

・発生場所
 福井県福井市の小学校プール
・プールの概要及び状況
 水深 最深部で1.2メートル
 児童38人が利用
 水温29℃、プールサイド気温37.5℃
・監視体制
 PTAが依頼した住民3人、児童館職員3人の計6人
・要救助者
 小学1年生の女児 身長120〜130センチ
・容体・事故概要
 プールでうつぶせになって沈んでいる状態を女児の兄が発見し、監視員が救助。
 意識がなく、呼吸停止の状態であったが、人工呼吸や心臓マッサージにより意識を回復。病院に搬送されたが容体が安定している。
 女児は午後2時10分ごろ(事故の約15分前)から泳ぎはじめ、発見された場所は最深部となる1.2メートル付近だった。
・発生日時
 平成30年8月23日午前10時45分ごろ

・発生場所
 福島県市立の小学校プール
・プールの概要及び状況
 25メートルプール、水深約80センチのゴール付近
 小学2年生の児童57人が参加
・監視体制
 教諭2名が安全確認を実施
・要救助者
 小学2年生の男児 身長120センチ
・容体・事故概要
 ビート板につかまってバタ足で泳ぐ練習をしていたところ、ゴール付近で沈んでいる状態を別の児童が発見した。
 安全確認を行っていた教諭の2名の内、1名は一時的に目を離していた。
 児童は病院に搬送されたが意識不明の状態。
・その他
 事故後、教育委員会は、全体を見渡すことができるプールサイドには教諭がおらず、安全管理が不十分であったという認識を示しました。
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「関連するブログ記事については」のリンクは、本ページに記載のない補足事項やや注意点。関係事故の紹介があるもの関してのみリンクを作成しています。
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