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プール監視員の道
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スイミングスクール(水泳教室)の事故事例

 スイミングスクール・水泳教室に過去の死亡事故などニュース等で報道された事故事例です。
 事故の状況、プールの形状、監視及び救助体制や処置に関する概要です。

<スイミングスクールの事故事例>(2023年04月28日更新)

富山県高岡市のフィットネスクラブ、水泳教室プールで5歳男児死亡
・発生日時
 2023年4月22日午後4時50分ごろ
・発生場所
 富山県高岡市木津の「オーパスフィットネスクラブ高岡」のプール
・プールの概要及び状況
 水深120cm、赤い台を沈めて60cmにしていた。
 午後4時から1時間の水泳教室で19人が参加。
・監視体制
 監視員のコーチ4人
 内訳:プール内に1人、プール横2人、事務所とプールを行き来していた1人
・要救助者
 5歳男児
・容体・事故概要
 水泳教室の練習が終わった4時45分からの15分間の遊び時間にプール(60cmの赤い台)に入り、赤い台から降りて泳ごうとした際にヘルパー(水泳補助用の浮具)が外れて溺れたとみられ、4時50分ごろプールに沈んでいるのが発見された。
 男児が溺れてから沈んで見つかるまで約5分かかっていたとみられる。
 病院に搬送されたが、1時間20分後に死亡が確認された。
 体から外れたヘルパーのひもは、直前にコーチの1人が結んでいた。


神奈川県茅ケ崎市のスポーツクラブ、プールの天井ダクトが落下しスイミングスクールのコーチが怪我
・発生日時
 2021年5月30日午前11時ごろ
・発生場所
 神奈川県茅ケ崎市の「パルバル湘南スポーツクラブ」のプール
・事故の概要及び状況
 プールの天井に設置している暖房用のダクトが落下。
 事故当時、プールではスイミングスクールの体験レッスンが行われ幼稚園児およそ30人が参加。
・負傷者
 スイミングスクールのコーチの女性
・容体・事故概要
 落ちてきたダクトにあたり軽い怪我


神奈川県川崎市のフィットネスクラブ、スイミングスクールで4歳児が溺れる
・発生日時
 2019年3月16日
・発生場所
 神奈川県川崎市のフィットネスクラブ「ティップネス川崎店」のプール
・プールの概要及び状況
 スイミングスクールのレッスン中
・監視状況
 2名(キッズ・ジュニアクラス対象)
・要救助者
 4歳児
・容体・事故概要
 不明
・その他(事故対策等)
 当該事故のあったフィットネスクラブは、キッズスクール等を3月17日〜3月31日まで休講。
<休講期間中の安全対策再確認実施項目>
・キッズスクールコーチへのスイミング安全指導研修の実施。
・監視員へのプール安全管理業務研修の実施。
・危機対応訓練の実施。
・ロッカー、スタジオの施設備品の安全確認。
<再開時の追加安全対策>
・スイミングマニュアルの改訂。
・プール監視員1名を増員し3名体制(キッズ・ジュニアクラス対象)。


神奈川県川崎市のスポーツクラブ、プール天井パネルが落下し水泳教室の女児2人が怪我
・発生日時
 2012年3月14日午後4時10分ごろ
・発生場所
 神奈川県川崎市宮前区のスポーツクラブ「ティップネス宮崎台店」のプール
・事故の概要及び状況
 屋内プールのプールサイドの天井パネル(縦24cm×横60cm、厚さ1cm)の一部(幅2.7メートル、長さ19メートル)が7メートル高さから落下。
 事故当時、プールでは水泳教室が行われ小学生の児童42人が水泳のレッスン中。
・負傷者
 水泳教室に参加していた7歳と10歳の女児2人
・容体・事故概要
 落ちてきた天井パネルに頭を打つなどして軽い怪我

スイミングスクール、水泳教室におけるプール監視業務

 多くのスポーツクラブやフィットネスクラブにプール監視行為では、専属要員を配置せずにコーチ等の職員が兼ねて行う。プール監視員を配置している場合であっても施設内職員で賄うなど、外注でプール監視業務を委託するケースは少ないです。
 溺水事故の早期発見や見逃しを防ぐためには、監視人数や配置だけでなく監視員個人毎の技能・経験が不可欠です。
 コーチによる監視行為の兼任や施設内職員で賄う監視行為が悪いわけではありません。しかし、事故を見逃さないためには兼任の場合でも常に役割を決めるなどして常時監視が途絶えないようにする。施設内職員で賄う場合、プール監視業務中それは専属として他の仕事に注意をとられないなどの対策が重要となります。
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