夏のプールシーズンに流行する
アデノウイルス3型・4型による感染症は、
プールの水を媒介に流行することからプール熱と言われます。
・プール熱とは
アデノウイルス3型・4型による咽頭結膜熱のことであり、プールの水を媒介にして感染することから、プール熱と呼ばれています。
・主な症状
・40℃前後の高熱が続く
・眼の結膜充血、目脂
・喉の痛み(咽頭痛)
・喉が赤く腫れる
・その他の特徴
感染力が強く、プールの水を媒介とする他、飛沫感染や感染者と同じタオルを使用しても感染する。
潜伏期間 5〜7日
症状改善後、約2週間程度は排泄物ウイルスを持つ
・プールで流行する原因
遊泳用プールの衛生基準では、アデノウイルス感染症に対しても有効です。しかし、感染する事象が起きるのは原因は次の通りです。
・プールの遊離塩素濃度に偏りがある
プールの表層や深部。実施した検査場所と異なる場所で濃度の濃淡があり、基準値を下回っている個所がある。
・感染者が使用したタオルを使用する
プール遊泳後に体をふくタオル等を共有することで、タオルに付着したウイルスにより感染します。
・殺菌作用が十分働かない間に感染する
プールが正しい衛生基準あっても、殺菌作用により瞬時に死滅するわけではありません。
(アデノウイルス等の場合は、不活性化)保菌者等がプールを利用した際、何らかのはずみで感染する可能性は少なからず存在します。
・衛生基準の無いプールを利用する
水道水を入れただけのビニールプール等を利用する場合など。
水道水に含まれる塩素濃度では、汚染負荷量や汚染源の種類により感染症を予防するにために十分ではないため感染する場合があります。
・プール熱を予防する方法
・感染者・保菌者の利用を制限する
プール熱の症状がある人はもちろん、発症後に症状が改善しても2週間程度はウイルス排泄されるため、その間は利用を控えてもらう。
・利用前のシャワーを徹底する
プール利用前、及びトイレ使用後はシャワーでしっかりを洗う。
・利用後のシャワーを徹底する
プール利用後、シャワーでしっかり洗う。
・タオルの貸し借りをしない
ウイルスが付着しているおそれのある使用後のタオル等を他者と共有にしない。
・床、ビート版、足ふきマットを清潔にする
プールに付帯する設備を常に清潔に保つようにする。