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プール監視員の道
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隙のない監視

管理するプールの構造。人間の視覚の特性。
 注意実施や救助体制等を考慮し、監視員の配置場所を決めます。
・監視員の配置場所の基本
 プール監視員の適正な監視人数は、具体的な基準は示されていない為、プール大きさや形状、利用者の人数。対象となる利用者の種類等を含めて検討する必要があります。
・競泳用プール競泳用プール 特徴:競泳用等のプールは工作物等による固有の危険個所はありません。しかし、プールの中心部分は水深が深くどの方向からのプールサイドから遠く、監視の目が行き届かないことがあります。
 また、水面の太陽光や照明の光の反射。コースロープにより意外に死角が多いプールです。
 ・競泳用(25m,50m)プールでは、監視員の視線が一方向に偏らないよう両サイド(対角線上)に配置する。
 ・コースロープがある場合、コースロープによる死角を出来ないようコースロープに対して視線が平行となる位置に配置する。
 ・コースロープがある場合、監視台に配置し高い位置から監視を行う。
 ・踏み台がある場合、飛び込みを注意できる場所に配置する。
 ・給水している場合には、給水個所に配置する。
 具体的な配置例:プール監視員の適正人数>「プール監視員の配置場所 競泳等プール」で紹介。
・幼児・子供用プール子供用プール 特徴:幼児用プールは水深が浅いですが、利用者も幼児等が中心のため浮き輪のバランスを崩し転覆による事故が多くあります。
 また、魚等の工作物があることによる死角。工作物の上で足を滑らせるなどの転倒事故。小さな滑り台でも幼児が溺れる等の多くの危険があります。
 ・滑り台を利用する幼児等の監視(救助)が出来る位置に配置する。
 ・水深が変わる(途中から深くなる)位置に配置する。
 ・プール内の工作物等の位置に配置する。
 ・更衣室、休憩スペース等からプールへの動線(最短ルート)上に配置する。
  子供が走り転倒防止。飲酒状態での入水禁止等を行う。
 ・噴水及び死角が出来る工作物がある場合、両側に配置する。
・スライダースライダー 特徴:スライダーは適切に使用しないと、利用者同士の衝突事故が発生します。
 また、逆さまに滑るなど不適切な利用をおこなうと体や頭をスライダーに打ち付ける等して大きな事故に繋がることがあります。
 ・スライダー上部に配置する。
  スライダーの安全確認をしてから順番に滑らせるため。
 ・スライダー下部(着水プール付近)に配置する。
  スライダー下部での衝突を避けるため、スライダー出口に近づかないようにする。スライダー経路上での体の打ち付け。着水の衝撃により溺れないかを監視する。
・流水プール流水プール 特徴:流水プールは、気流ポンプの流れやその流れで遊ぶことのよる波が常に発生します。この波により浮き輪などを利用する子供がひっくり返る等します。
転倒時自力脱出できない浮き輪の使用について、厳格なルールの順守が必要です。
 ・流水ポンプの出口付近等の流れの強い個所に配置する。
 ・利用者の動線(最短ルート)上に配置する。
 身長制限。使用制限のある浮き輪による入水を防止するため。
・波のあるプール波のあうプール
特徴:波のあるプールは、波が視界を妨げるため溺水事故等の発見が遅れることがあります。
 ・波の方向に対して、垂直方向に視線が働く位置に配置する。
 ・高い位置から監視出来る監視台に配置する。
・その他の配置箇所
 ・トイレ前
 トイレ利用者にシャワーの使用を案内する。
 ・更衣室前
 不審者の出入り。シャワーの利用を案内する。
 ・監視室、事務所
 プールサイドと無線による交信。非常放送、119番通報が出来る位置に監視員を配置する。

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