本文へスキップ
プール監視員の道
HOME > プール監視の事故と歴史水難事故の発生件数 > 2019年(令和元年)プール事故事例の一覧

2019年(令和元年)プール事故事例の一覧

2019年(令和元年)に認知されたプールにおける重大事故の一覧です。
  今後の事故防止の為に参考になれば幸いです。
2019年(令和元年)プール事故事例の一覧(2023年06月07日更新)
・発生日時
 2019年3月16日

・発生場所
 神奈川県川崎市のフィットネスクラブのプール
・プールの概要及び状況
 スイミングスクールのレッスン中
・監視状況
 2名(キッズ・ジュニアクラス対象)
・要救助者
 4歳児
・容体・事故概要
 不明
・その他(事故対策等)
 当該事故のあったフィットネスクラブは、キッズスクール等を3月17日〜3月31日まで休講。
<休講期間中の安全対策再確認実施項目>
・キッズスクールコーチへのスイミング安全指導研修の実施。
・監視員へのプール安全管理業務研修の実施。
・危機対応訓練の実施。
・ロッカー、スタジオの施設備品の安全確認。
<再開時の追加安全対策>
・スイミングマニュアルの改訂。
・プール監視員1名を増員し3名体制(キッズ・ジュニアクラス対象)。

その他のスイミングスクールの事故は、
スイミングスクール(水泳教室)の事故事例」へ
・発生日時
 2019年6月17日午前7時30分ごろ

・発生場所
 東京都葛飾区の小学校プール
・プールの概要及び状況
 プール授業の準備中
・容体・事故概要
 教員がプールの水を殺菌する濾過機に誤って中和するための無水炭酸ナトリウムを投入。
 誤りに気付き直に塩素をを投入したところ、化学反応により塩素ガスが発生した。
 作業していた教員と駆けつけた教員の6名が目や鼻に痛みをうける軽傷。
 ・発生日時
 2019年6月26日

・発生場所
 静岡市清水区の市営プール
・負傷者
 小学生の男女 7人
・容体・事故概要
 足の指にすり傷のようなケガ。
・その他
 最初の怪我発生後、監視員が点検したが異常を発見できなかった。その後もけが人が続出し、7人が同様のけがを負う。
 原因がわからず、安全が確認できるまでプールを利用禁止とし、市は水を抜いて調べる予定。
  ・発生日時
 2019年6月29日

・発生場所
 名古屋市名東区の市営プール
・プールの概要及び状況
 温水プール
・負傷者
 小6 女児
・容体・事故概要
 プールから上がる際、プールサイドの割れたタイルに触れ、右手親指の付け根を3針縫うけが。
・その他
 割れたタイルは6月初めにひびの修理を実施。事故当日の朝にタイルの異常はなかった。
・発生日時
 2019年7月30日

・発生場所
 兵庫県尼崎市の市営プール
・プールの概要及び状況
 競技用プールで20〜30人程度が利用
 縦50メートル、横16メートル、深さがおよそ115センチ、最深部で140センチ
・監視体制
 監視員2人が監視
・要救助者
 尼崎市の男子高校2年生(17歳)
・容体・事故概要
 プールの壁際であおむけの状態で浮いていた状態で監視員に発見された。
 溺れた男子生徒は1人で泳ぐ練習をしていたとみられている。
 監視員は救出する約10分前には生徒が泳いでいるのを確認していた。
・発生日時
 2019年8月5日午後4時25分ごろ
・発生場所
 熊本県荒尾市下レジャープール
・プールの概要及び状況
 最大1メートルの人工波を作り出す造波プール(波のプール)
 最深部で1.3〜1.4メートル。
・監視体制
 常駐の監視員が監視。
 事故当時3名が監視
・要救助者
 5歳女児
・容体・事故概要
 波のでるプールの底に沈んでいる女児を遊泳客の男性が発見し救助。
 救急隊が駆け付けた際、女児は心肺停止状態で病院に搬送されたが意識不明の重体。
 8月18日、女児は治療を受けていた病院で死亡しました。
 女児は母親と祖父母と兄弟4人の合わせて9人で訪れていました。
・その他
 監視員の増員。来園者の多い8月18日まで波を出さない。有料で貸し出ししていた子供用の腕に付ける浮き輪を無料にするなど安全対策を強化して8月7日より営業を再開。

関連するブログ記事については、
遊園地プールにて女児が溺れ意識不明の重体 熊本県荒尾市
・発生日時
 2019年8月13日午後3時すぎ

・発生場所
 沖縄県石垣市のリゾートホテル屋外プール
・プールの概要及び状況
・要救助者
 東京都の5歳の幼稚園女児
・容体・事故概要
 プールの底で心肺停止状態で発見されたが、監視員の心肺蘇生により意識を回復。
 ・発生日時
 2019年8月13日午前10時10分ごろ

・発生場所
 沖縄県那覇市内のホテル屋外プール
・プールの概要及び状況
 水深1.3メートル
・監視体制
 監視員1人の通常監視体制
・要救助者
 愛知県名古屋市の6歳の幼稚園女児
・容体・事故概要
 プールの底に沈んでいるところを観光客が見つけ救助。
 心肺停止状態で病院に搬送され、意識不明の重体。
・発生日時
 2019年8月15日午後2時ごろ

・発生場所
 東京都練馬区の遊園地のプール
・プールの概要及び状況
 水深1.2〜1.9メートル
 競泳用50×20メートルプール(8レーン)の水面を大型遊具等を浮かべたプールのアトラクション
 事故発生時約270人が利用
・監視体制
 監視員7人が配置され、事故当時休憩等に5人が監視
・要救助者
 小学3年生(8歳)の女児
・容体・事故概要
 2時にプール利用者を上がらせて行う点検の際、プール内のアトラクション遊具(大きいフロート)下の水中で女児を発見。
 病院に搬送されたが約2時間後に死亡が確認された。
 女児は着用が義務付けられているライフジャケットを着用していたが、遊具の下に入り込み溺れたと見られている。

・その他
2020年5月、遺族は運営会社と親会社、遊具製造・設置会社、監視業務の委託会社に損害賠償を求める訴訟へ。
2023年3月6日、経営する等する4社に計約7500万円で和解が成立した。


2020年6月、消費者事故調は事故に関する調査報告書を公表しました。詳しくはブログ記事>救命胴衣でエア遊具は危険 プール死亡事故で報告書―消費者事故調
 この事故事例に関するページは、管理人の許諾する範囲で印刷しての資料として使用(配布を含む)が出来ます。詳しくは、「サイトについて」をご確認下さい。
「関連するブログ記事については」のリンクは、本ページに記載のない補足事項やや注意点。関係事故の紹介があるもの関してのみリンクを作成しています。
2018年(平成30年)プール事故事例の一覧 へ
このページの先頭へ